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会長会見・挨拶

髙島会長 年頭挨拶

2 0 2 3 年 1 月 5 日
一般社団法人 大阪銀行協会

髙島 誠 大阪銀行協会会長 年頭挨拶

 1 月 4 日に開催した当協会の新年賀会における髙島誠会長(三井住友銀行頭取)の年頭挨拶を下記のとおりお知らせします。


 皆様、あけましておめでとうございます。大阪銀行協会の髙島でございます。新しい年の初めにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 まず昨年を振り返りますと、激動の1 年だったと思います。世界では 2 つの大きな動きがございました。
 1 つ目はグローバル化の揺り戻しがはっきりとしたことでございます。もともとコロナ禍の前から米中対立の動きがありましたが、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、世界的な分断が顕在化してきたように思います。
 2 つ目は、低インフレ・低金利局面からの転換でございます。コロナ禍からの経済回復やロシアのウクライナ侵攻をきっかけとした資源価格の高騰を背景に、高インフレ・高金利の環境に移ってきたということです。
 まさにパラダイムシフトと言っていいような変化が確認できた1年だったと思います。

 こうした激動の 2022 年、当協会においても、昨年 11 月には、長年、手形・小切手の決済と信用秩序の維持に努めてきた大阪手形交換所が 143 年の歴史を終えるなど、大きな節目を迎えました。
 今後、金融界として目指す、2026 年度までの決済手段の全面的な電子化が決まっておりますが、そのような新しい未来に向けて、皆様とますます連携して参りたいと考えております。

 さて本年の干支は、「癸卯」でございます。
 「癸」は十干の最後にあたり、「生命や物事の終わり」を意味するとともに、「次の生命が芽吹き始めている様子」も表しております。
 また「卯」という漢字は、左右に開いた門の形に由来し、「冬の門が開き、春の訪れを感じる」との意味がございます。
 これらを合わせると、今年は「これまでの蓄積が実を結び、変化の年、あるいは新しい生命が生まれようとする1年」と捉えることができるのではないでしょうか。十干・十二支を毎年ポジティブに解釈していますが、今年は間違いなく、そのような年になるのではないかと感じる次第です。

 折しも関西では、かねて要望してきた文化庁の京都移転が実現するほか、誘致を進めてきた G7 貿易大臣会合が大阪・堺で開催されるなど、これまでの取り組みが成就し、関西のさらなる飛躍につながるイベント・プロジェクトが予定されております。また 2025 年の大阪・関西万博の準備が本格化し、アクティブな1年になるだろうと思います。
 私ども金融機関としましても、我々を取り巻く環境の変化をプロアクティブに捉えながら、活気あふれる大阪・関西経済、ひいては、わが国経済の持続的成長の実現へ向けて、より一層貢献して参りたいと思います。

 大阪銀行協会としましても、地域金融の円滑な運営や顧客サービスの向上に資する活動を通じて、会員各行の皆様をしっかりとサポートして参ります。
 本年も引続き当協会の活動にご支援とご指導を賜ります様、お願い申し上げます。
 皆様と皆様のご家族のご健勝と益々のご発展を祈念申し上げまして、私からの新年のご挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

以  上

〔本件に関する照会先〕
大阪銀行協会・調査部 電話 06-6867-1933