半沢会長 年頭挨拶
2025年 1 月 8日
一般社団法人 大阪銀行協会
半沢 淳一 大阪銀行協会会長 年頭挨拶
1月 6日に開催した当協会の新年賀会における半沢淳一会長(三菱UFJ銀行頭取)の年頭挨拶を下記のとおりお知らせします。
記

新年あけましておめでとうございます。半沢でございます。暦の上では例年よりも長い年末年始の休日となりましたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。新しい年の初めにあたり、私から一言、ご挨拶申し上げます。
昨年を振り返りますと、元日に発生した能登半島地震をはじめ、大変痛ましい災害や出来事もありましたが、パリオリンピック・パラリンピックでのメダルラッシュや、大谷翔平選手の大活躍など、スポーツのチカラに大変勇気づけられました。
また、生活に身近なところでは、20年ぶりに新しい紙幣が発行されました。新しい1万円札の肖像に採用された渋沢栄一氏は、みなさまご存じの通り、当協会の設立に深く関わった人物でございます。
そして、我々を取り巻く経済やビジネス環境においても、新たな局面を迎えたように思います。わが国では、総じて堅調に推移する企業業績や設備投資意欲を背景として、約30年ぶりとなる高い水準での賃上げが実現しました。これを受けて、「金利のある世界」への歩みが着実に進んでいます。また、地球温暖化やデジタル化といった大きな潮流変化への対応も、益々その重要性が拡大した一年であったかと思います。
そのような中で迎える2025年。米国の新政権による政策運営や地政学リスクの高まりには引き続き注意が必要ですが、賃上げ機運は定着し、わが国は「成長と分配の好循環」に向けて、さらに前進していくものと考えております。また、いよいよ4月に開幕を迎える「大阪・関西万博」においては、地球規模の社会課題の解決や、次世代に向けた様々な取り組みへの期待が高まっています。
今年の干支は、「乙 巳」です。その字義に照らすと、2025年は「外部環境の逆風を乗り越えながら、様々な取り組みを進め、成長に繋げていく年」と言えます。
今後も変化の激しい環境が続くであろう中、人手不足や少子高齢化といった構造的な課題に向き合いつつも、 日本が持続的な成長軌道への回帰をめざす重要な一年。私ども銀行界は、新たな挑戦に取り組まれるお客様や、地域社会ひいては日本全体を盛り上げるべく、産官学一体となった取り組みを進めて参ります。
大阪銀行協会と致しましても、万博の大成功への貢献はもちろんのこと、引き続き、地域社会と銀行界を「つなぐ」存在でありたいと考えております。
本年も引き続き、当協会の活動にご支援とご指導を賜ります様、お願い申し上げます。
最後に個社の話となり誠に恐れ入りますが、昨年、弊行にて発生した貸金庫に関わる不祥事について、この場をお借りしまして深くお詫び 申し上げます。被害にあわれたお客さまへの対応、再発防止に向けた取り組み等を迅速に進め、信頼回復に向けて全力を尽くして参る所存です。
簡単ではございますが、本日お集まり頂きました皆様方にとって良き一年となりますことを心より祈念致しまして、私からの新年のご挨拶とさせて頂きます。本日はありがとうございます。
以 上
〔本件に関する照会先〕
大阪銀行協会・調査部 電話 06-6867-9133