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調査レポート等

大阪府内の資金需要動向と金融機関の貸出スタンス ―アンケート調査結果―

【要旨】

  • 大阪府内に営業拠点を有する金融機関では、足許の企業の資金需要について、 6割弱の先が前年同期対比で「増加」または「幾分増加」との見方にある。また、先行きについても、5割強の先が同様の見通しとしており、当面、大阪府内の企業の資金ニーズは堅調に推移するとみられる。
       ― 資金需要増加の要因として、金融機関の8割強の先が「売上の増加」、6割の先が「設備投資の増強」を指摘しており、企業サイドでの業績の回復や積極的な投資行動が窺われる。  
  • この間、個人や地公体の資金需要については、大方の金融機関で、足許、先行きとも、前年同期対比「同水準」との見方にある。
  • こうした状況のもとでの金融機関の貸出スタンスは、企業向けでは、足許のほか、先行きにおいても、利鞘確保を重視する先が7割方に上っており、資金需要が堅調の環境下でも、多くの先で貸出のボリューム拡大よりも採算性を優先する姿勢にあることが窺われる。
       ― 利鞘確保を重視する要因として、9割弱の調査先が「自行庫の収益増強を企図」と回答。
  • このようなスタンスを映じて、企業向け貸出での金利設定スタンスは、前年の同時期に比べ「引き上げ方向」と回答した金融機関が足許で7割弱となっているほか、先行きについては7割強と一段と増加。
  • 他方、個人向け貸出スタンスについては、足許、先行きとも、残高増強を重視する先と利鞘確保を重視する先が概ね同数となっている。このほか、地公体向けは、7割方の金融機関が先行きも含め利鞘確保を重視と回答。

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