大阪府金融機関サイバー犯罪対策情報交換会 2024年10月24日
10 月24日(木)、「大阪府金融機関サイバー犯罪対策情報交換会」の初会合を大阪府警察本部サイバーセキュリティ対策課とともに開催しました。
近年、わが国では企業や団体を標的としたサイバー攻撃が相次いで発生しており、その手口も日々、高度化かつ多様化しています。この点、当地大阪では、来年の大阪・関西万博の開催を控え、今後、サイバー攻撃に晒される可能性が一段と高まることも十分に考えられるところです。こうした環境を踏まえると、当地金融機関は、本部に加え、各営業店においても、サイバーセキュリティ対策に関する理解を一層深め、リスクの特定やサイバー攻撃を想定した訓練による防御の確認と態勢強化など各種施策を着実に実施していくことが求められています。
このような現状認識のもと、当協会の会員金融機関を対象に、サイバー犯罪の具体的な手口や事例、金融機関自身や顧客が被害を受けた場合の対応策等について、情報・意見交換を行う場として、今般、同情報交換会を立ち上げたものです。
初会合の当日は、金融機関役職員を中心に87名が出席するなか、初めに大阪府警察本部等から、「サイバー犯罪の脅威と情勢について」をテーマとして、サイバー犯罪の最新手口や個人向け・企業向けの対応策、ランサムウェアのデモンストレーション等を主な内容とする講演が行われました。続いて、近畿財務局からは、金融庁が本年10月4日に公表した「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」について、概要が説明されました。
また、その後の意見交換のセッションでは、開催に先立ち行ったアンケートでの金融機関からの質問や要望等に対し、大阪府警察本部から回答などがあったほか、席上で実施した同本部からの質問に対する金融機関の回答について、同本部から所見が述べられるなど、金融機関と警察当局との情報交換を図る貴重な機会となりました。
