銀行とりひき相談所受付状況(2024年度上期)
銀行とりひき相談所受付状況(2024年度上期)
【要旨】
- 2024年度上期の受付件数は194件となり、前期比では6半期振りに増加に転じたほか、前年同期比でも▲4%の減少ながらマイナス幅は5半期振りに1桁台に縮小したが、水準としては1営業日当たり1.6件と低い状態が継続。
― 受付項目別には、「預金業務」が66件(構成比34%)と最も多く、次いで「その他」が48件(同25%)。
- 前年同期比のマイナス幅が1桁台に縮小したのは、「預金業務」や「貸出業務」のマイナス寄与が相当程度縮小したほか、「内為・手形交換・外為」や「会員銀行」がプラス寄与に転化したことが主因。
- このうち「預金業務」は、疾病等により意思確認が困難な預金者の取引に関する相談や高齢者からの預金残高の有無に関する照会等が一定数みられたほか、定期預金の優遇金利キャンペーンを展開する金融機関が預金保険制度の対象先かといった照会が相応にみられたため、前年同期比のマイナス幅が大幅に縮小。
- また、「貸出業務」は、金利環境が変化するもとで、消費者ローンや事業資金、住宅ローンなど各種ローン商品に関する相談が相応にみられたため、前年同期比のマイナス幅が大幅に縮小したこと。
- さらに、「内為・手形交換・外為」は、この間の大幅な為替相場の変動を背景に、ドル・円の両替に関する照会が相応にみられた結果、前年同期比がプラス転化。
- このほか、「会員銀行」は、破綻した銀行の取引に関する問い合わせや、会員銀行の電話番号に関する照会などにより、前年同期比がプラス転化。
- この間、金融犯罪関連の受付件数は、大阪府内の特殊詐欺被害が深刻な状況となっているもとで、前年同期比3割方の減少となった。
以 上
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