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相談・苦情等の取扱状況

銀行とりひき相談所受付状況(2023年度上期)

銀行とりひき相談所受付状況(2023年度上期)

【要旨】

  • 2023年度上期の受付件数は、前年同期比▲42.8%の202件に止まり、8半期連続の減少となった。1営業日当たりでも1.6件と、初めて2件台を下回った。
     ― 受付件数は、近年、金融機関の営業店への来店客の減少を背景に減少傾向が続いているもとで、今期は事務所移転による電話番号変更の影響も加わる形で大幅に減少。
  • 受付項目別に前年同期比の増減状況をみると、多くの項目で減少しており、特に「預金業務」と「会員銀行」が減少幅を一段と拡大。
  • 今上期の特徴としては、第一に、「預金業務」では、営業店への来店客減少の影響が最も大きく出る形で、前年同期を4割方下回る大幅な減少となったこと。
  • 第二に、「会員銀行」は、金融機関の所在地や電話番号に関する照会を中心に、前年同期を7割下回る著減となったこと。
     ― こうした照会は、電話番号案内の利用を通じて当協会にアクセスする相談者が多く、事務所移転による電話番号変更の影響が相応に生じたことによるものとみられる。
  • 第三に、このところ減少が続いていた「証券・保険・デリバティブ」が11件と、前年同期を2倍以上上回る増加となったこと。
     ― 一部地方銀行に対する行政処分勧告の報道等を受け、同様の取引事象に関する相談等がみられたことが主因。
  • 第四に、「銀行協会業務」では、カウンセリングサービスが直近5年間で2018年度上期に次ぐ水準となる5件の利用となったこと。
     ― 2023年度上期の利用が高水準となったのは、コロナ禍で中止していた来訪でのサービスを、5月から再開したことが要因として挙げられる。
  • 第五に、金融犯罪関連(項目別には「その他」に内包)の受付件数は、前年同期並み34件となり、依然として高めの水準となったこと。
                                                                           以  上


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