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会長会見・挨拶

半沢会長 年頭挨拶

2022年1月4日
一般社団法人 大阪銀行協会

半沢淳一 大阪銀行協会会長 年頭挨拶

 本日開催した当協会の新年賀会における半沢淳一会長(三菱 UFJ 銀行頭取)の年頭挨拶を下記のとおりお知らせします。

 あけましておめでとうございます。
新しい年の初めにあたり一言ご挨拶申し上げます。

 昨年を振り返りますと、年初から夏場にかけては新型コロナの感染拡大による行動制限や自粛の影響が景気の下押しと
なりました。しかし、秋口からは感染が落ち着き各種制限措置の段階的な緩和が進みました。
 また、東京オリンピック・パラリンピックにおける日本選手団の躍進やメジャーリーグ・エンゼルスの大谷選手の大活躍は、長期化するコロナ禍において人々に勇気と希望をもたらしました。
 そして、当地においては 2025 年大阪・関西万博に向け、企業・団体の参加メニューが示されるなど、開催の機運が一段と高まった一年となりました。ポストコロナ社会の未来像を示す最前線の地ともいえる大阪・関西において、銀行界としても万博開催の機運醸成に確りと取組んで参りたいと思います。

 そして迎えた新年。
 新たな変異株が出現するなか、新型コロナの感染再拡大には当面、十分な警戒が必要です。しかしながら、ワクチンの追加接種や新たな治療薬が今後普及してくれば、経済活動とコロナ対応の両立も図られ、回復が遅れていたサービス業にも徐々に明るさが戻ってくることが期待されます。前向きな気持ちで進んでいければと思っております。
 今年の干支は、「壬寅」です。十干の「壬」は「草木の種子の内部に新しい生命が宿る状態」。あるいは「役割を任され課題に当たるさま」という意味もあるそうです。十二支の「寅」は「春が来て草木が生ずる状態」を意味します。また、「寅」の字を分解すると矢の形と両手の形とに分かれるそうです。ここから、「神事に用いる矢柄の曲がりを両手でまっすぐに正す」という意味となり、転じて「慎んで待つ」「進む」との意義を持ちます。こうした字義に照らせば、2022 年は「環境が変化し新たな種が芽吹く年」と解釈することができます。
 企業経営にとってはコロナ禍がもたらした事業環境の変化を捉え、「自社に内在する成長の種子を見つめ直し新事業の展開に向け歩みを進める年」といえるのではないでしょうか。

 コロナ禍も 3 年目に入り、顕在化した様々な課題を新たなビジネスチャンスとして前向きにとらえ、成長戦略を具体化・実現させていくフェーズに入ってきたように思います。また、デジタル化やグリーン化といった潮流は、今や不可逆的な変化となって一段と重要度を増しています。
 私ども銀行界と致しましても、新たな挑戦に取り組まれるお客さまや地域社会のご期待に沿えるよう産官学一体となり、関西経済ひいては日本経済全体の持続的成長の実現へ向けより一層貢献して参ります。
 そして、大阪銀行協会と致しましても、地域金融の円滑な運営や顧客サービスの向上に資する活動を通じ、会員各行の皆様の取組みを確りと支えて参りたいと存じます。
 最後になりますが、本年も引き続き当協会の活動にご支援とご指導を賜ります様お願い申し上げますとともに、会員各行の皆様にとりまして、また本日ご参集頂きました皆様方にとって今年一年が良き一年となりますことを祈念申し上げまして、私からの新年のご挨拶とさせて頂きます。
 ありがとうございました。

以 上

〔本件に関する照会先〕
大阪銀行協会・調査部 電話 06-6867-9133